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対馬文学散歩Ⅱ

「韃靼の馬」は日経に2009年11月1日から2011年1月21日に亘り連載された新聞小説だ
私が購読している新聞は日経ではないが、たまに日経を手にした時に目を通す程度だったので
あらすじは分からないが対馬藩、朝鮮通信使、倭館・・・の文字からその都度、小説の中身を私の貧弱な頭の中で想像しながら読んだりした

今月のある日、地元書店の「郷土の本」のコーナーに単行本を発見、すぐに買い求めた

対馬藩主23代宗義方(そう よしみち)に仕える阿比留克人(あびる かつんど)という若い武士を主人公に、雨森芳洲、新井白石、朝鮮通信使の一行などが登場、ついにはモンゴルの地も
舞台になる壮大な時代小説だ
「国書改竄事件」の当事者19代藩主宗義智(よしとし)の玄孫(やしゃご)に当たる義方、
江戸家老の柳川調信の玄孫として登場する柳成一(ユ ソンイル)が克人の好敵手として絡む

文中、克人の婚約者が一人、阿須から歩いて鰐浦に現れたり、キタタキがけたたましく鳴いたり、
またツシマヤマネコの親子が鰐浦の民家の庭先に出現するなど「?」と思うようなところもあるが
18世紀を舞台にした小説ということを考えれば、対馬の宣伝もありか!!と軽く流そう

しかし、334ページの8行目から「・・・国書を改竄してまで通信使来聘を実現させた立役者が
調興であり、克人はその人物の孫と(成一のこと)・・・」は史実とは違う

小説で「柳成一」は「柳川調興の孫」という設定は構わないが、国書改竄に関わったのは
「調興」の祖父「調信」であり、「調興」は対馬藩が「国書を改竄した」と幕府に暴露した「柳川事件」の張本人である

柳川家の系図を分かりやすく書くと
調信(国書改竄) → 智永 → 調興(柳川事件で津軽に流罪) → 調永(小説では津軽から日本を脱出して朝鮮国に行く) → 柳成一(ユ・ソンイル、父調永と朝鮮人の母をもつハーフ)

   作者は小説を書く前に史実等、取材をされていると思うが、まぁ何かの勘違いだろう!とここも軽く流そう


作者は「村の名前」で1990年に芥川賞を受賞した「辻原登」
実名で文中に登場する歴史上の人物に創作を交え展開していく物語は、飽きることなく一気に読ん
でしまった

挿絵:宇野亜喜良


辻原登氏本人の談
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201108250188.html

東北大教授の野家啓一氏の書評を読むことが出来る
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20110905-OYT8T00327.htm


            小説の表紙カバーと帯
1韃靼の馬013 (640x415)


           鰐浦まで一人で歩いたという小百合さま
2韃靼の馬2014 (546x640)


一部と二部の構成でなる「韃靼の馬」・・・暇がある御仁は読んでみては如何でしょうか (*^_^*)

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表題は知ってるけど・・・

ハルベさん こんちは~

本日は晴れて暖かいので 本は読めません 耕作しないといけないので・・・(笑)
本屋で見た事はありますが 未だに・・・・

吉宗に白馬を送った話かな??

これにて し・・つ・・れ・・い しま~~~~す

天馬を求めて・・・

pegaさん
こんにちは~
雨が心配されたが大丈夫、の小茂田浜神社大祭でした

朝起きると母が「今日はコモダマツリやろ? だんつき餅を買ってこい」と申されます
行ってきました小茂田まつり
あと、鳥仲間と情報交換をして帰宅

第二部は吉宗に献上する「天馬」を求めて、スケールが大きな展開になっていきます
今夜は自宅で「忘年会の予行練習」です (*^_^*)

何年後かには…?(読みたい!)

韃靼とは何ぞや?モンゴルか、中央アジアの地名かいなぁ~?と推測してました。
検索したら司馬遼の【韃靼疾風録】があり。書名に記憶はあるものの、内容はアジャパー!
この本、図書館の書棚に並ぶまで待つことにしま~す。後、2~3年はかかるかな?(大汗)

同級生のふみちゃんが、pegaちゃんのHPで【韃靼の馬】の話ばしとったねぇ(感)

万葉集の話題もさることながら、"対馬さいじ記"の話題の拡がりに、♪朝日は昇りぬ
阿須の東に~♪、対高・同窓生の秘められし力に、河童は感じ入っとります(笑・スリスリ)。

>挿絵:宇野亜喜良…まだこんイラストレーター、生きとるちゃねぇ…!(吃驚・(*_*)

No title

きのうは小茂田浜神社のお祭り、ダンツケ餅を買いに行ってきました
「あっちゃん夫妻」と遭遇、「調信役」で伸ばしていた髭はきれいに剃っていたよ
モッタイナイ 


>韃靼とは何ぞや?モンゴルか、中央アジアの地名かいなぁ~?と推測してました。

その地方から攻められ、討ち死にした「スケクニ」さんを祭った神社の大祭でした ^^;

>この本、図書館の書棚に並ぶまで待つことにしま~す。後、2~3年はかかるかな?(大汗)

アンガイト早いちゃなかろうか? 600ページを超す大作やけんど、「神聖喜劇」に比べたら読み易いよ

久しぶりの校歌の歌詞・・・つい歌ってしまった (*^_^*)

スリスリ、アンガトサン m(__)m
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テマドハルベ

Author:テマドハルベ
団塊世代、もうすぐ後期高齢者。
花鳥風月、なんでもありのブログです。

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